キャッチーを科学する

ペギラとゴモラでヒゲダンス

インディアン帽を燃やさないで


この記事を書きたいがためだけにブログを開設した。今後とくにキャッチーを科学する予定はありません。

  

7月2日・3日に『Kis-My-Ft2 CONCERT TOUR 2016 I SCREAM』大阪・京セラドーム公演に行ってきました。

 

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大きな屋根からのぞく太陽がまぶしすぎるぜ京セラドーム。二日間ともむっちゃ暑かったです。

 

去年のキスマイワールドから1年ぶりのコンサート。いやもうまじで、ちょーーーたのしかったです。ツアー同名のアルバムもいろんな要素がぎゅぎゅっとつまったすごく良いアルバムで、一周通して聴いたあとには「なにこれたのしいすきちょーすき」と語彙力ゼロの感想しか言えず、これぜったいコンサートも楽しいやつやん〜ヤバイ〜〜とコンサートの日を心待ちしておりました。今回はメンバーのソロMVがそれぞれあったりしたのである程度「この曲はこんな演出しそう」とか勝手に予想して自分の中の期待値をぐんぐんあげてしまっていたけど、でも彼らはそれを軽々と超えていった。両日ともちゃんとチケット代(手数料込み)お支払いしたけどあんなにいいものを見せてもらっておいてあれでお金は足りたのだろうかとコンサートを終えたあとからだんだん不安になってくるほど。わたくし安月給のジリ貧OLですがマジでどうにか絞り出してでももう少しくらいお金を差し上げた方がよかったのでは。それくらいすばらしいコンサートでした。

 

さて表題の件。宮田担のわたくしですが今回宮田さんがかわいすぎたことなどには触れません。いやでもめちゃくちゃかわいかったよ…美しさとかわいさとかっこよさが三拍子揃い踏みでもはや暴力的ですらあった。

ツアー初日の大阪公演を終えたオタクたちの心と話題を(いろんな意味で)かっさらっていったものといえば、そう、「みかんネット」と「インディアン帽」ですね。

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※写真はイメージです

 

みかんネットはわたしも1日目のレポを読んだために存在を知っていて、初見で笑ってしまったのでこれについても触れない。でも、なんというかあのみかんネットも見れば見るほどなかなかに味わい深いものがあり、Flamingoあたりでこれはこれでえっちで大変よいのでは?とは思った。あのみかんネットの穴に手をつっこんで二の腕から肩のあたりをさわさわしたい。

 

インディアン帽はみんなだいすき藤北のユニット曲「&say」にてきたやまさんがお召しになられていた羽根飾りのことですね。衝撃的なみかんネット姿を見届け、たかしの優雅な水遊びタイムが終わったところで、どどーんとセンステに登場したきたやまさんの頭に乗っていたのは、まるでインディアンのように大きな羽根飾り。みんなが「ようやくみかんネットから解放された…」と安心したところに新たな衝撃を持って攻め入るきたやまさんのセンスよな。

しかしですね、それを見て、わたしは思ったんですよ。

 

「か、か、かっこいい〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」


文字を大きくしたかったんだけどやり方がわからんかった。もともとこのアルバムを初めて通し聴きしたとき、「&say」には南米っぽさというか古代のマヤ文明あたりの雰囲気をぐいぐい感じていたのですが、なるほどわたしが感じていた南米の風はそのように表現されるのかと。そうきたかと。正解はマヤ文明ではなくてインディアンだったのかーそうかーーと。いや、かっこよすぎちゃう?そういや前にマヤ文明展だかインカ帝国展だかに行った時この民族は太陽信仰っていう説明書きがあったけどインディアンって何信仰なんだろ?やっぱ太陽?そこらへんおそろ?えっかわいくない?太陽神のこと信じちゃうきたやまさんめっちゃかわいくない??太陽を崇め奉るきたやまさんをめっちゃ崇め奉りたいし飢饉や水不足を嘆いて祈りを捧げるきたやまさんのことめっちゃこの手で守っていきたくない……???

などと犯人は意味不明の供述をしており。コンサート中はだいたい真顔で双眼鏡を覗きひたすら自担(宮田さん)の尻を追いかけるマンと化すのですが、えんせーいやってるあいだはたぶんきたやまさんのことを見つめながらすごいへらへら笑っていたと思う。傍目から見たらめちゃくちゃ気持ち悪かったことだろう。わたしの隣の席のひとたちすいませんでした。

そうしてへらへらしているうちにもしかしたらマヤ文明にだってインディアンみたいな羽根飾りの文化があるのかもしれんと思い至り、ドーム出て家に帰り着いたらぜったいマヤ文明について調べあげようと心に決めて藤北のパフォーマンスを見届け、そして無事1日目の公演が終わり、戦いを終えた戦士の面持ちをしたジャニオタたちの波を越えその日泊めてもらう約束をしていた友人宅にあがったところでふとツイッターを開いたら、件のきたやまさんインディアン帽がクソほど評判悪くてだね。えっ…?マジか。みんな、マジか。

コンサートでの衣装ってオタクにとってとても重要な要素で、それもいやなにそれめっちゃかわいい…国宝?国宝なの?国の重要文化財とかに指定した方がよくない?これ失うのって国の損失じゃない?大丈夫?というものから、アイドルたちのおはようからおやすみまでを優しく見つめ続けるオタクたちが血相を変え「おいまてこらなんやその衣装こっち来いぜんぶ燃やしたる」と輩になってしまうものまでさまざまあるけれど、件のインディアン帽は、あえなくオタクたちを輩に変えてしまうものであったと。しかもあの羽根飾り、とてもよく燃えそうである。

 いやでも待ってくれ。そもそもあんなに大きな羽根飾りをつけてぐいぐい踊るきたやまさんがかっこよすぎてだよ。まずあれめっちゃ空気抵抗やばそうじゃん。しかしそれを見ている側にまったく感じさせることなく踊り歌うきたやまさんのスキル。しかも大きな羽根飾りってお顔のちいささ超際立つし……きたやまさんお顔がほんとにちいさいよねえ。インディアン見ながらしみじみ思った。

そしてきたやまさんのインディアンと対比するようなアーバンライクな大人の雰囲気漂うがやさんのグラサン姿。しかも1日目はグラサンつけてなくて2日目から投入したというじゃないか。いったいどういう設定で二人があれを選択したのかその意図はわからないけれども、あの対照的な姿の二人にわたしのすごく物語を感じましてね。だってさあ文明のいっさいを知らず育ったインディアンと都会生まれのシティーボーイとか、育ってきた環境がちがうからすれ違いは否めなさすぎません?異文化すぎて第一印象最悪だしぜったい相入れないじゃんその後ぜったい百悶着くらいあるじゃん。「おまえその頭の変な羽根なんなんだよ!」って一旦喧嘩するでしょぜったい。

 たぶんきたやまさんとこの一族には成人をすると外の世界に出て修行を積んでこなければならない掟があるんでしょうな。あの羽根飾りは一人前の大人の証であり魔除けである。「いつもかかさずこれを身につけておけ、都会には魔物が棲んでいる。この羽根飾りは必ずお前の身を守ってくれる」ってお父さんに渡されたんでしょう。都会に来たので一応服だけはどうにか都会っぽいものに変えたけど頭の羽根飾りだけはどうしても外せない。街中を歩いているときにどんなに笑われても後ろ指をさされても。だってそれが故郷に暮らすお父さんとの大事な約束だから。

そんな都会の生活をいっさい知らず赤茶けた荒野を生きてきたきたやまさんといつのまにか都会の生活に疲れていたがやさんの物語があそこから始まるっていう設定であの格好をしていたんだとしたら、たしかに最初の出会いは最悪でその後も数えきれないほどいがみあって、けれどそれぞれいろんなひとたちとの出会いもあったり、切磋琢磨し合ううちに互いをライバルとして認め合い、そしてかけがえの無い"仲間"になっていくんだとしたらあるいは……

すごく清く正しく美しい少年マンガの世界だ。友情、努力、勝利。なにと戦ってるかはよくわからんけど。こういうの藤北W主演で舞台化とかしてほしい。

あとふたりとも色黒なのもいいよね。褐色の肌って単純にエキゾチックだし、どちらかが海を越えてやって来たのではなく地続きの土地で生まれ暮らしそして出会った感がある。もとを辿れば同じ民族なんでしょうねきっと。たぶん遠い遠い過去に彼らの祖先のあいだで「サンは荒野で、わたしは都会で暮らそう」的なことがあったんだろうね。けれどなにかの拍子にその一族は仲違い、そして決別してしまって今に至るんでしょう。なあ、ひどいだろ、これ、ぜんぶ妄想なんだぜ。

妄想ついでに言うとインディアンボーイきたやまさんには街中でインディアン帽をからかわれて派手に喧嘩して鼻の頭とかほっぺにばんそうこう貼ってもらってこれ以上ないぶすくれ顔でだらしなくパイプ椅子に座って横尾さんあたりにガミガミ叱られてほしい。きたやまさん×インディアン帽×ばんそうこう×ぶすくれ顔=最高。

 

そういえばインディアン帽に気を取られすぎてあんまりダンスとかちゃんと見てなかったんですけど、なんかお互いを煽るようなかんじのダンスしてなかった?それが単純に藤北らしさを表しているんのだといえばその通りなんだろうけど、やっぱりインディアンボーイきたみつとアーバン太輔もなんらかのライバル関係にあるのだろうという気がするよ。なんで争ってるんだろうね。やっぱあれかな、プリズムスタァ目指してんのかな。6月の終わりに初めてプリズムの煌めきを体験してからすっかり脳みそが侵されているのでそんなことしか思いつかない。もし名古屋公演あたりでダンスバトルしてるふたりの服が破けたら教えてください。(追記:この後どの公演でも服は破けませんでした)

 実はもっと歌詞に絡めた見方もできないもんかと思って歌詞カードを眺めてみたんだけどわたしの知能が低すぎて何にも理解できなかったのであきらめました。 あとインディアンは太陽信仰じゃなくグレート・スピリット信仰らしいよ。わたし完全にごっちゃになってたけどマヤ文明インカ帝国もぜんぜんちがうって。いま調べた。へえー。なんかね自然のすべてに魂が宿るとかそういうやつだって。へえー。

とにかく一曲の衣装だけでここまで物語を感じられるインディアン帽はマジでサイコーだと思います。グラサンもね。でもこれで明日の名古屋公演でインディアン帽なしとかなってたらめっちゃ悲しい。どうか世間に負けず誰の手によっても葬られずオーラスまで生き残っててくれ。たのむ。そんで最終日にお守りとして大事にしてきたはずのインディアン帽を「いいんだ、おれにはもう必要ない」って脱ぎ捨てるきたやまさん見たい。それは決して故郷を捨てたという意味ではなく、都会の魔物に怯える必要はもうない、だっておれにはみんながいるから、っていう。ね。マヤ文明とインディアンについてはおいおいきちんと調べます。